私達の生活に大きな影響を与えているメディア。生活の一部となっている人も多いのではないだろうか。静岡には大学生による静岡の学びを伝えるメディア、静岡時代がある。静岡のまちの魅力として、観光地、お店を紹介する団体はよく見るが、静岡の問題に向きあい情報を発信する団体はなかなかない。そこで私は特定非営利活動法人静岡時代代表理事の鈴木智子さんにお話を伺った。
「高校生まちづくりスクール」(わかもの記者コース)は、地域に興味をもつ高校生が、市民活動に触れる・体験するきっかけを生み出す講座です。
参加した高校生は、自分の興味のある市民活動を調べ、取材しました。高校生の目線で調べたこと・感じたことが掲載されておりますので、ぜひご一読ください!
なお、記事内容については各取材先にご確認いただいておりますが、文章表現についてはなるべく原文を尊重しております。(静岡市子ども未来局青少年育成課)
活動として週に一度大学生が集まり、様々な場所、人へ取材し、編集し、雑誌をつくる。
実際には、人を記事にすることが多いという。その雑誌には、毎回あるテーマが掲げられている。誰に届けるのか、何を知りたいのかということを念頭におき、記事を作成している。
記念すべき五十号のテーマは「依存」である。依存は悪いことなのか?依存することの価値をこの号は私達に問いかけている。その中には、様々な教授に意見をきくページや、先輩との語りのページをまじえながら、依存について考えさせられる一冊になっている。静岡の枠を超え、現代社会へ発信するものであった。
人を取材する際に大切にしていることは、ストーリーを入れることだと鈴木さんは言う。
例えば、ある職業の仕事を記事にする場合、淡々と書くより、この人はこんな時に楽しいと感じ、時には辞めたくなることもあったが…。と続ける方が、読み手はこの人の人生や世界に引き込まれるそうだ。自分達が工夫し、書いた記事で、読み手の将来の可能性が広がり、少しでもプラスの方向へ動いたらいいと語ってくれた。
鈴木さんは、人口減少を静岡の大きな問題として捉えている。静岡は全国の人口減少率が四番目に多い。様々な県や市の取り組みがあるが、雑誌のテーマとして今後の「大学の学びってなんだ」を設定し静岡の魅力を引き出すことで、人口減少対策にもつながるのではないかと考えている。
私は今回鈴木さんにお会いし、静岡時代のつくる雑誌は、私達に静岡っていいなぁと思わせてくれ、私達の将来の選択肢を広げてくれる読み物であると感じた。これからの日本を背負っていく高校生には、この雑誌を読み、静岡のこれからを考えてみてほしい。
静岡市子ども未来局青少年育成課
更新日: 2018/11/30 (金) 10:37