インターネット(以下、ネットとする)の過剰使用は、各国においてすでに大きな健康・社会問題になっている。わが国の青少年のネット嗜癖の実態に関しては、筆者が所属する研究チームが、2012年に厚生労働科学研究の一環として中高生約10万人を対象とした調査を実施している(Mihara et al, 2016)。この調査の結果、ネット嗜癖が強く疑われる中高生は7.9%、約52万人にのぼると推計された。さらに、5年後の2017年の同調査では、ネット嗜癖が強く疑われる中高生は93万人(尾崎他,厚労科研報告書,2018)にのぼると推計され、この5年間で約1.7倍に増加して(ことが推察された。
このようなネット嗜癖問題の高まりに応じ、2019年6月、WHO(世界保健機構)は「ゲーム障害(gaming disorder)」をICD-11に収載することを決定した。
その治療に関しては、方法や有効性に関する研究の蓄積も未だ世界的に乏しい状況にある。しかし、既存の治療に関する研究のメタ解析などから、認知行動療法や心理教育的プログラム、家族治療、集団カウンセリングなどの心理社会的なアプローチの有効性が指摘されている(Winkler,2013)。
当日は、筆者が所属するインターネット依存専門治療外来を受診される依存者の実態をご紹介し、今後、カウンセラーの活躍が期待されるこの分野で、我々カウンセラーがどのような役割を担うべきか検討したい。
2021/06/26 (土)
14:40~16:40(受付 14:10~)
終了しました
静岡労政会館
静岡労政会館 6階ホール
静岡駅北口より徒歩7分。(静岡市葵区黒金町5-1)
静岡県 静岡市葵区 黒金町5-1 静岡県勤労者総合会館4階
2021/06/12 (土)
終了しました●静岡県支部会員の方:無料(2021年度の支部会費が未納の方はご入金をお願い致します)
●日本カウンセリング学会員で非支部会員の方:2,000円
●日本学校教育相談学会 静岡県支部会員の方:2,000円
●一般参加の方:3,000円